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*第2章* 三人と一羽の生活
そこの家の九官鳥であるP氏は、時々クリクリした目をジッと瞑り、昔を懐かしむ事があった。
まず聞こえてくるのが、子どもの可愛い笑い声。
次に聞こえるのが優しい優しい女性の声。
P氏はとても幸せな気持ちになった。
彼女達はP氏に言葉も教えてくれた。
『おはよう』も『こんにちは』も『Pちゃんよ』までも教えてくれた。
それから、A氏が彼女達を呼ぶ声が聞こえる。
それはとても温かく、寒い夜に優しく包み込んでくれる毛布の様であった。
P氏はこの家族が心の底から好きであり、また彼らも同じ。いや、それ以上かもしれない。
P氏はそう思い、疑う余地もなかった。
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