意地悪な恋人

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 どうしてイかせてくれないのか、と晃司を睨んで見下ろす。晃司は意地悪そうに笑って、パンパンに膨らんだ大輔の幹をひどくゆっくり扱いた。 「イきたいか?」  大輔は泣きそうな顔で大きく頷いた。達する直前だった下半身が疼いてたまらない。 「こんなになったら……我慢できない、です……」  晃司に愛されて、大輔の体は昔と比べものにならないほど我がままになった。快感や欲望に忠実になった。  それに――。 「この前もイかせてくれなかったから……」  大輔は涙目で晃司を睨んだ。晃司が嬉しそうに笑って立ち上がる。手は大輔の熱い幹から離さない。 「寸止め続きで辛いか? 変態お巡りさん」  ひどく意地悪な言い様だ。しかし大輔は怒る気力も起きず、何度も頷いた。  もう、早く楽になりたい――。  連続銃撃事件に巻き込まれ、銃撃された晃司は約一か月の入院を余儀なくされた。やっと退院できたのは二週間前で、職場復帰したのは一週間前だ。  晃司が入院している間、大輔は毎日晃司の見舞いに行った。仕事の日は帰りに、当直のあった日は当直明けに、それだけでなく休日も必ず病院に通った。     
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