プロローグ

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その猫とは、雨のなか、出会った。 空き地の側のゴミ捨て場の片隅に、ちょこんと座っていたんだ。 いまにも倒れてしまいそうな弱々しげな瞳をして、もとは綺麗な毛並みをしていたであろう体毛は、泥にまみれていた。 そして───。 オレを、見ていたんだ……。
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