幸せはこの手の中に

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自分のダメな面でさえ、全て受け入れてくれる。 彼の前では、着飾る必要はない。 素の自分をさらけ出せる、唯一の存在。 そんな人と結婚して夫婦になれる私は、どれだけ幸せなんだろう。 「どうしたんですか?ぼーっとして」 「あ、敬語使ったから千円没収!」 「いや、俺のは没収制度適用されないから」 「それ、狡くない?」 「狡くない。ほら、行くよ」 繋いだ手に、指を絡ませた。 この先もずっと、こうやって笑い合っていたい。 どちらかが辛いときは、同じ苦しみを背負いたい。 そして、嬉しいときはいつでも一緒に分かち合っていきたい。 結婚は、ゴールではない。 これからが、始まりなんだ。 終わりなんて、なくていい。 ずっとこの先も、私たちは二人寄り添って生きていくんだ。 新しく開かれた道を、二人で。 END
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