9人が本棚に入れています
本棚に追加
/391ページ
「「恵実。そのドッキリを仕掛けたスタッフを見してよ。お話したいからさ」と」
これでアッサリとさっきみたいに画面で見せてくれればいいのだが...
いや見せてくれるにきまってる。
それから数秒間に返信がきた
【ごめんね。カメラ壊れちゃってて映像うつせない。】
鳥肌がたった。
そんな訳はない。何故なら通話が切れるまでしっかりとカメラはさっきの光景を映していた。
映像が切れるのも突然で、壊れるような音とか切れる直前にはなかった。
何で嘘をつく必要がある?
私の感があってたの?...
だけど本当に壊れたかもしれない。
「そうだ。映像じゃなくても音声でも無事かどうかわかる。」
私は早速電話をかけた。
さっきまでメールしていたからすぐ応答するはず。
プルプルプルプルプルプルプルプル...
なかなか出ない。
次第に焦りが出る。
まさか本当に...
プルプルプルプルプルプルガチャ...
!
応じてくれた!
これで本当にドッキリかどうか分かる。
だが向こうの音声はずっと雑音が流れる
テレビの砂嵐に似ている雑音
「もしもし!?」
だが一向に雑音は消えない。
数十秒後。ようやく雑音が消えたと思ったら
「...た...す...け...て...」
最初のコメントを投稿しよう!