3.決意

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それだけを言い残した。 それからはまた雑音に切り替わった。 今の声...恵実!? 声が低いかったが、あの後まだ生きてるとしたら... 恵実はそうとう虫の息に違いない そう考えたらまた雑音が消えた。 「...クスクスクス...」 小さい音だが確かに聞こえた。 笑ってる?一体誰が... 「...警察や世間にこのことを広げたら...この女は殺す...」 冷たく低い声でそう言われた。 空気が凍りついた。 ゾッとした。 殺す...この言葉を今まで散々聞いてきたがこの「殺す」には殺意がありったけ込められてるのがわかる。 この声の主は恵実を襲ったあの女の人に違いない。 声だけで判断するが死者のような感じだった。 あの女の人はクスクスクスと笑ってる。 何がそんなに面白いの!? この女の人に恐怖を抱いていたが次第に怒りに変わっていった。 「恵実をどうする気!?貴女の目的はなんなのよ!!」 怒りに身を任せて強い口調で言うと女の人の笑い声が消えた。 「...私は旅館にいる...私を見つけて友達を助けてみせてよ...早くしないと殺しちゃうよ?...」 子供のような口調でそういわれ通話はきれた。
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