本屋さんと浜辺の乱痴気騒ぎ

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「変な夢を見ちゃったなあ。葵ちゃんが言うように、男日照りを拗らせたのかしら」  今ではこの店の外に出られない読子にとって、憧れの人と寝ることよりも前提のシチュエーションが夢のような夢だった。  いつの日かこの呪いが解けたら、皆で海に行きたいなと読子は枕元に置いてあった大洗海水浴場のパンフレットを眺めた。
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