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本屋さんと浜辺の乱痴気騒ぎ
本屋さんは皆で海に来ていた。
葵や一郎ら人魚書店のバイト達に、くれはや真島と言った同人活動の知り合い、ヒカルやお兄さんら幼馴染み、キリコやお兄さんの養女とその彼氏と言った会ったことがない人々。
とにかく友人知人の和を広げた大人数で海に来ていた。
数十人の大所帯で真夏の大洗を独占しているのだが、この時点で気付くべきことに読子は気付いていなかった。
「久々の海はいいわね」
「店長も偶にはこうして外に出ないと拗らせますよ」
葵は出会いを求めて砂浜に走り出していったが読子は真夏の日差しを浴びて横になっていた。
いつものように目元は前髪で隠れているが服装は当然水着である。上下の黒ビキニは艶のある黒髪と白い肌によく合っていて、誰かに誘われてきていた高校生達もじろじろと眺めるほどである。
一郎の同級生か、それともお兄さんの娘の同級生か。どちらにしても久々に感じるえっちな目線は体に毒である。こんな風に見られたら興奮してしまうから。
「神代さん、久しぶり!」
「ちょっと?! くっつかないでよ人吉さん」
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