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「膝を立てて、脚を開いて。できるよね? リュドラー」
頬を上気させたリュドラーは、その小瓶がなにのためのものなのか、わからぬままに従った。
「いい子だね、リュドラー」
ニッコリとしたティティが、リュドラーの頬に唇を寄せる。
「でも、もっと脚を開いてほしいな。ああ、でも……、そうか。ねえ、リュドラー。君は体がやわらかい?」
「なぜ、そんなことを聞く」
「これからする準備に、大切なんだよ。ねぇ、どう?」
「体が硬ければ、ケガをしやすくなるんでな」
「つまり、やわらかい、ということだね。それなら――」
手首のリボンを外されて、リュドラーは疑惑の目でティティを見た。これで行為が終わりだとは思えない。
「肩につくくらいまで、膝を上げられる?」
リュドラーは無言で右膝を肩まで持ち上げた。ティティはリュドラーの腕を掴んで膝裏に通すと、手首にリボンをかけなおした。
「もう片足も」
促され、リュドラーはためらった。
「ねえ、リュドラー。トゥヒムに望まれても、君はためらうの?」
「……それは」
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