自覚

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 ティティは花の蜜に似たそれを垂らしながら、リュドラーの秘口のシワをほぐして慎重に指を沈めた。 「ぐ、ぅ……」 「力を抜いて」  そう言われても、意識をして力んでいるわけではない。顔をゆがめるリュドラーの内腿に、ティティは舌を伸ばした。 「う、は……、あ、ああっ」  快感が全身を駆け抜ける。こわばりが薄れたリュドラーの秘孔に、ティティの指が深く沈んだ。グニグニと動く指に内壁を拓かれて、蜜を塗りつけられる。ヒクつく入り口はティティの指にすがりつき、内壁はティティの指をやわらかく受け入れた。 「うん。――やっぱり才能あるよ、リュドラー」 「ふっ、んぅ、う」  たっぷりと蜜を吸わされたリュドラーの秘孔は、増やされるティティの指をなめらかに包んだ。拓かれる肉が淫靡にうごめき、ティティの指を締めつける。体感と視覚の両方で己の身に処されていることを認識するリュドラーの陰茎は、先走りをこぼしながら震えていた。 「は、あ、ああ……、あっ、ふ」 「気持ちがいいんだろう? リュドラー。やっぱり体の使い方を知っている人間は、呑み込みもはやいね」  ティティは指を抜いてリュドラーの耳に顔を寄せた。 「ねえ、ほら。ビンビンに勃起して震えている熱の奥に、ヒクついているちいさな花があるの、見えるだろう? 僕たちはあそこで相手を喜ばせるんだ。だから、どこよりも一番あそこを鍛えておかなくちゃならない。なに、大丈夫だよ、リュドラー。君ならきっと、すぐにでも慣れるさ。なんせ、あのオルゴンが認めたんだもの」
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