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「は、ぁあ、あっ、あ、あ」
舌を伸ばして求めるリュドラーの口に、青年のひとりが己の欲を含ませた。するとリュドラーはうまそうにしゃぶり、尻を突き出す。別の青年がリュドラーの尻に唇を寄せ、指を秘孔に押し込んで遊ぶと、別の青年も真似をして、楽しそうにリュドラーの太ももに欲熱をこすりつけた。
「彼はじつに、呑み込みがはやい。もう、あれほどうまく口淫ができるようになっている」
ティティがチラリとトゥヒムを見た。なんの感情も浮かべないその視線に、得体のしれない不安を感じたトゥヒムは頬をひきつらせた。
「ティティ」
サヒサが呼べば、ティティは紐を手にしたまま滑るようにやってきて、膝をついた。
「君の生徒の具合はどうだね」
「ご覧のとおりです、サヒサ様」
「どのような処置をほどこした?」
「自覚が足りないようでしたので、それを深めさせましたら、あのように」
平坦な声で、ティティがリュドラーの仕上がりを示す。サヒサはゆったりと首を縦に動かした。
(いったい、どんな方法でリュドラーをあのようにしたのか)
詳しく聞きたいと、トゥヒムはティティを見た。するとティティの瞳に、チラリといたずらめいた光が走った。見間違いかとまばたきをする間にその光は消え失せて、ティティはまた人形としか思えない無表情に戻っていた。
(あれは……)
「さあ、トゥヒム。君のかわいいリュドラーは、すっかり準備が整っているらしい。やはりはじめては、飼い主がしてやらねばならないだろう」
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