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リュドラーがなにを示しているのか理解して、トゥヒムはほほえみうなずいた。
「深く、おまえに打ち込もう。私という楔を――」
指を抜いたトゥヒムは滾り切った己の肉欲をリュドラーの秘孔にあてがい、緊張を息に乗せて抜きながら押し込んだ。
「ぐっ、ぁ……、は、ぁ、あ、あ」
ズ――、とトゥヒムが濡らしほぐされたリュドラーの内側に沈む。リュドラーはシーツを握り、脚をトゥヒムの腰に絡めて圧迫に詰まる息を吐き出した。
「リュドラー、苦しくはないか」
「っ、は――、大丈夫です……、ふっ、ぁ、どうぞ、そのまま奥まで」
「ああ、リュドラー」
温かく締めつけてくる媚肉の心地よさにめまいを覚えつつ、トゥヒムは慎重にリュドラーを拓き、根元まで埋め込んだ。
「はぁ、ああ――、リュドラー」
酔っているようにほほえむトゥヒムに、胸を喘がせながらリュドラーも笑顔を向けた。庇護欲や慈愛、支配された喜びの混ざった艶冶な微笑にトゥヒムの欲熱が跳ねてリュドラーの内部を刺激する。
「あっ、は……」
「ふふ。こうして、しばらく動かないままでいたくもあるし、欲のままに突き上げたくもある。――困ったな」
「どうぞ、ご随意に」
「リュドラー」
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