序章

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気付けば俺は吼えていた。 俺は強い。 俺は死なない。 俺は倒れない。 俺が勝つ。 この戦いに勝つ。 言葉にならない叫び声は、自分自身の心に刻み込む暗示。 自分の命を燃やしているのが分かる。 自分の中にある全てのものが灰になり、形を無くしていく。 代償に得るのは、力だけでいい。 他には何も要らない。 全て燃やしてしまえ、と願う。
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