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家に帰ってすぐにベットに寝転ぶ。投げ捨てたように置いたカバンからさっきの手紙を取り出して蛍光灯の光に透かして見ると紙らしきものの影が映った。 この手紙に、何が書かれてるんだろう。余命のこと?病気のこと?それとも一番私が望んでないことだろうか。 私は目をつぶってゆっくりと深呼吸した。 そして目を開けると同時に、ゆっくりと白い封筒を開けて中の紙を広げた。 白い紙には茅月の字で淡々と言葉が綴られている。呼んでいいものかと少し悩んだがここまで行ってしまったからには後に戻れず、文字を一つ一つ追って行った。 読まなければよかったと思った。
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