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少し寂しく思って抱いてる手をうさぎをぎゅっと強く握った。 ふう、とため息をついて顔を上げた時だった。 鈍い音がしたあと、体がぐらついたのがわかった。 私はボールが当たって驚いたのと、緊張がほどけたのとで、一気に脱力してその場にへたりこんでしまったようだ。 「大丈夫?」 慌てた様子で1番に駆け寄ってきたのは茅月だった。 「立てる?かなちゃん」 茅月は私の手をつかんで立たせてくれると、私の服についた砂を払ってくれた。小さい手がスカートを叩くのに合わせて白い砂が舞う。私はそれを見つめるだけで何もできずに突っ立っていた。
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