1話 ログイン 【フィーア】

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一応、安全を確保するなら、回復ポーションを10本ほど持っていけば良い。」 「情報、有り難う御座います。」 私はダンさんに向かって、お辞儀をする。 「ん、なに。 袖すり合うも多少の(えん)ってね。 なんなら、フレンド登録しとくか? 連絡くれれば、アドバイスくらいしてやれるし。」 ★フレンド:ゲーム用語★ *フレンド登録していれば、フレンド相手がログインして居るのか、ログアウトして居るのかの状況を知る事が出来る。 傍から見れば、一見して軟派に見えるが。 この申し出は、私にとっては正直ありがたい。 「ダンさんが、ご迷惑でなければ、お願いします。」 私が返事を返すと、ダンさんがステータスウィンドウを呼び出し、私にフレンド登録を申し込んでくる。 【Yes】を押して、ダンさんとフレンドになる。 「じゃぁな。 頑張れよ。」 そう言って、ダンさんは、その場を離れていった。    * * * 数分後 * * * 結局、私が購入したのは。 武器は、ロングソードを1本。 ブラストメイル一式(頭・胴・腕・足)と盾。 回復ポーションを10個。 これだけで、初期に持っていた所持金の2000ゴールドの内、1300ゴールドを使ってしまった。 武器防具を買い揃えて。 私は、ふと考え込んだ。 《そう言えば、北門って、どう行くんだろう?》     
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