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外に出たり色々あったので体を綺麗にした僕は、現在、レスターにベッドに押し倒されていた。
「え、えっと」
「媚薬やしびれ薬をリーザがご所望なら用意するが?」
「い、いらないです。えっと……うう、分かった、分かったようぅ……あまりやり方が分からないのでほとんどお任せでいいかな?」
「良いぞ。リーザはベッドで大人しく転がっていればいいから」
それって本当にいいのだろうかと思った。
だってこう、物語のように僕はレスターにサービス? というかもっと積極的になるべき? 僕はどうすれば……は!
「ちょ、ちょっと待って、レスター」
「何だ? ここでお預けか? それは無理だな」
そう言って笑うレスターの笑顔がいつになく怖い気がする。
でも造形が整っているので十分それは魅力的なのだけれど、逃げるんじゃないぞというかのように、僕の頬を優しく撫でるのはどうかと思う。
しかも獲物のを前に欲望をたぎらせるような目で僕を見ているレスター。
あまりな状態に僕が動けなくなっていると、
「それでリーザは何を言いたかったのかな?」
「えーと、あ、折角だから今すぐ、えっちな本で予習してこようかなと」
そう告げるとレスターは無表情に僕を見た。
それから深々とため息を付いて、
「……分かった」
「じゃ、じゃあ予習して来るね、って、あれ?」
そこで僕は片方の手首を掴まれてベッドに縫い止められて、顎を掴まれる。
レスターが僕へといつも以上に優しげに微笑み、
「余計なことを考えないように、手を出せということか」
「ち、ちがっっ、んんっ」
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