137人が本棚に入れています
本棚に追加
episode225
「アアッ……やめて……お兄様っ……」
僕の専属になるのなら
初めから全てを晒した方がいいとでも思ったか。
「ほら、目を瞑ってないでよく見てみろ」
征司は店の真ん中で
惜しげもなく僕を素っ裸にひん剥き後ろから――。
「ンッ……ンンッ……こんなのっ……いや……!」
本来なら今頃
ロマンティックなデートのはずだった。
なのに――。
「おい、下着も下ろせ」
「はい」
それがどうだ?
無表情な男が目の前で
ただ主人の命令に従って淡々と前を寛げる。
「これを見ても何も感じないか?」
「ええ。ご覧のとおりです」
「なあ、和樹――おまえの濡れ場見たってほら、何も感じないとさ」
まるで地獄絵図のような屈辱。
最初のコメントを投稿しよう!