episode225

2/30
前へ
/30ページ
次へ
「分かったろ?俺がこいつを選んだ理由が――」 笑い声を立てると 嬉々として背後から僕を揺さぶり 「そんなのっ……知らないっ……!」 「知らないってことがあるか」 「ンンッ……」 「おまえの傍に置くのに一番重要な問題さ」 征司はわざと薄井と顔を突き合わせるように 僕の顔を上げさせ言った。 「ハァ……アア……見んなよ……」 当たりどころのない怒りをぶつける 僕の目を見つめたまま 「――当主様のご命令ですので」 何の感情もないような声で そっけなく薄井は答えた。 「クソッ……」 「悪態吐いてないで逝けよ」 「アアッ……!」 征司は後ろから攻立てながら とろとろになった僕の花芯を扱き上げる。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

137人が本棚に入れています
本棚に追加