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「良く見えるように足を上げろ」
2人きりでも十分恥ずかしい状況なのに
目の前で見張られている。
それも僕に全く関心もない
冷めた顔した男に。
「ンッ……ウウッ……いや……逝っちゃう……!」
その状況が拍車をかける。
僕の歪んだ興奮に。
「おまえが誰の玩具だか言ってから逝け」
征司が噛みつきそうな勢いで僕の耳に吹き込む。
「教えてやるんだ。おまえは誰の玩具だ?」
「アアッ……僕はっ……」
どこまでも意地悪く動きを止めて征司は答えを待っている。
多少の興味を覚えた顔で薄井は情けない僕を見下ろしている。
「僕はっ……」
僕は――。
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