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前を肌蹴て目の前に立っている男の
まだ萎んだままのモノを衝動的に
「っ……!」
掴んで赤い唇にもっていく。
「おい……何して……」
さすがに慌てた奴の目を見上げながら
「僕は……玩具なんかじゃない……僕は……」
僕は天宮和樹だ。
僕に無関心だなんて許せない。
こんなとこ見て――ただじゃすまさないからな。
「僕はお兄様の宝物なのっ……そうでしょう征司お兄様っ……?」
薄井のモノを口に含む寸前
わざとらしく征司を振り返れば
「ふん、勝手なこと言うな――」
僕の本性などとうに分かっていると言いたげに。
動じることなく征司は僕の身体を己の腕に引き戻した。
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