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「えっ?
それって…。」
まるでプロポーズのように聞こえるけど…
直接結婚してほしいと言ってる訳じゃないし、高村くんの気持ちがよく分からない。
側にいてほしい気持ちは伝わるけれど…
それはマネージャーとして?
彼の気持ちを測りかねていると
畳み掛けるように口を開く
「俺達はもう高校生じゃない。自分の意思で結婚できる年だ。
もう十分待ったし、仕事も頑張った。結婚が仕事に影響しないくらいの実績は作ったつもりだけど、それでダメになるなら止めて他の仕事を考える。
十分貯蓄もあるし、家もある。」
「家?」
「夕貴と住むために都内の一等地にマンションを買ってる。そこに住まなくても家賃収入だけでも暮らしていける。
夕貴を幸せにしたい。」
高村くんの言葉を聞きながら胸が震えた。
彼はこの6年私と一緒になるために頑張ってくれていたんだ。
嬉しくて嬉しすぎて目の前が揺らいで彼が見えない。
「返事は?」
「ありがとう。高村くんのことがずっと好きだった。誰と出会っても高村くんほど好きになれなくて、誰も私の心に入ってこなかった。
私も一緒にいたい。」
「じゃあ…」
大好きな彼の告白
嬉しくて天にも昇る気持ちだけど
4月から仕事を始めてまだ四ヶ月
やっと慣れて、これからってところなのに
好きな人と思いが通じたからって、やってきたことを途中で放り出すなんて私にはできない。
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