第1章

32/32
前へ
/32ページ
次へ
「とにかくありませんから… もう終わったから職員室に戻っていいですか?」 「後は箱に書類をいれるだけですから、大丈夫です。お疲れさまでした。 このお礼はそのうちしますから。」 「お気遣いなく、失礼します。」 もう、なんなの? 山口先生は自信過剰で自己中だ。 私の気持ちは考えずに自分の気持ちばかり押し付けてくる。 あんな人を好きになるわけがない。 そう思うのに、いつか彼の思惑に飲み込まれるんじゃないかという不安がまた私を苛立たせた。 山口先生には近づかないようにしなくちゃ 心のなかで肝に命した。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加