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この6年間求め続けた温もりに頬づりしたくなる。
「夕貴、好きなんだ。」
「うん。」
欲しかった言葉が聞けて、嬉しくて頷くしかできなかった。
もう昨日の女性のことも今はどうでもよく感じて、ただただこの温もりに包まれていたいと思う。
こんなに好きだったんだとまた実感して、触れられてることが嬉しくてまた泣けてくる。
そのままどれくらい時間が経ったんだろう。
「座ろっか?」
「うん。」
座椅子じゃなくベッドに導かれ、二人で並んで座った。
泣いたあとでなんだか気恥ずかしくて、それを誤魔化すようにテーブルからマグカップを取って一口飲んだ。
既に温くなった紅茶が心地よく喉を潤した。
「昨夜の人は誰?」
「え?」
昨夜は高村くんの方が女性を抱き抱えるように擦れ違ったのに、逆に質問されて面食らった。
隣を見上げると、真剣な眼差しで私の言葉を待っている。
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