第1章

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暑いよぉーー! 出かけている昼間は何とか凌げるけど、夜塒の襤褸アパートに帰ると、暑くて淀んだ空気が部屋を満たしている。 窓を開けても、周りを高層マンションや高層ビルに囲まれていて、涼しい夜風はこの部屋まで届かない。 扇風機を最強で回しても、暑くて淀んだ空気をかきまわすだけ。 エアコンが欲しいって考えても、購入する金なんて無い。 この扇風機だってゴミ捨て場から拾って来た物だし。 エアコンを購入するため、アルバイトをもう1つ増やそうかなと考えていたある日、近所のゴミ捨て場にエアコン1式が不法投棄されていた。 速攻で拾って帰り部屋につける。 如何か動きますように、って拝みながらスイッチをONにした。 う、動いたーー! 涼しい風が部屋中を駆け巡る。 此で寝苦しい夜ともお別れだ! エアコンを点けたまま眠りにつく。
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