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「うん!き、きっと、そうだよな!」
と、俺も自分の内心を落ち着かせようと明るく言って、
その女子の顔を、もっとよく見てやろうと…
デジカメのボタンを操作して画像を拡大させた。
やがて、胸から上…どアップ状態の彼女の顔が、液晶画面いっぱいに映し出された。
よく見ると…
首筋に、何ともセクシーなホクロが一つ有る。
「おわぁ!
も、物凄い美人!」
カズヤが大声をあげた。
「だ、だけど!
めっちゃニラんでるな!」
ナオキもカズヤに負けないくらいの大声をあげた。
確かに、二人が言う通り、
その女子は、めちゃめちゃ美人だ!
そして…
こちらに向かって、
物凄い形相でニラんでいた。
明らかに、
『憎しみ』か『怒り』の表情…。
彼女…
一体、何に対して、そんなに怒ってるんだろう…。
「でも…
こんな物凄い美人な女子、ウチの高校にいたっけ…」
「俺も知らないな…」
「もしかして、転校生かな」
俺たち三人は、首をひねりまくった。
これほどの美人…
普通だったら学校中で話題のマトなるに違いない…。
しかし、俺たち三人とも、
彼女の事は全く知らなかった。
と!
「おいっ!!」
カズヤが大声をあげた!!
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