第九章 月と道に迷って 四

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「……怖い」 「だろ?怖かった……」  柴田も寝不足になったらしい。物音にも驚いて目が覚めたという。  行方が持ってきたのは、又、違っていた。 階段を登るシーンで、上から覗いている人がいた。 「ええ?」  どうして、持ってくる人によって、違う画像になるのであろう。 俺が驚いていると、又、他の映像が来た。  そして、校舎を離れるシーンでは、全員の記念写真になっていた。 校舎の前で、先生のような人と、生徒が並んで笑っていた。  この映像は誰のなのだと、携帯電話を返しながら顔を上げてみた。
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