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とりあえず演劇部へ
俺はとりあえず、夏目と演劇部の部室へ。
ほんとにこいつ、舞台に立つ気なのか?
ってか演劇部の奴らになんていうんだよ。
俺は今更ながら後悔しかなかった。
「入るぞー。」
俺は演劇部の部室の扉を開けた。
「あ、宮もん今日は来たんだー。」
2年女子副部長、桜木。
「先生、今日こそ文化祭の演目決めますよ。」
3年男子部長の柳。
他に、1年女子部員稲森と、1年男子部員川本の4人の演劇部。
「今日はちょっと、話がある。」
4人は俺を見る。
はたして信じてもらえるのか・・・。
「入ってくれ。」
すっと、扉をすり抜けて入ってくる。
『こんにちはー夏目です。』
「「「「・・・」」」」
4人は絶句。
そりゃそうだ。
「きゃーーーーなになになに!?」(桜木)
「えー今どうやったんすか!?」(川本)
柳と稲森は固まっている。
夏目は先ほどと同じ話をした。
もちろん証拠に、みんなと握手を交わそうとした。
なんとか4人は状況を呑み込めたようだ。
「とりあえず、夏目さんも出られる演目にしなくちゃだな。」
部長がいきなり仕切り始めた。
「夏目先輩はどんな演目やりたいですか?」
稲森は少しびくびくしながら、隣の夏目に話しかけた。
「うーん・・・私衣装も着れなくてこのまま制服だし、小道具も持てないの。」
「あー!!学校の怪談物語にしたらどう?本物の幽霊さんいるし!」
「それいいっすね!」
桜木と川本が目を輝かせた。
幽霊役って、、、
「・・・夏目はそれでいいのか?」
俺は夏目を見た。
すごくうれしそうに笑っている。
「はい!みんなありがとう!!」
こうして、演劇部の演目は決まっていったのだ。
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