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実力テストも終わり、
練習も、いよいよ大詰めになってきた。
舞台での立ち稽古でわかったこと。
「え?夏目飛べるのか?」
『そうなんです!今までなんだか怖くて、試さなかったんですけど、やってみたら浮きました!」
・・・今更ながらマジでこいつ幽霊なんだな。
「これなら浮いて登場が可能ね!」
桜木はすごい演劇になるわよーっと意気込んでいる。
さすがにそれはやべーんじゃねーか?
「待て待て、それだと客が驚くだろ。」
「それは問題ないっすよ!夏目先輩と柳先輩の出会いのシーンで照明できるだけ暗くするんで。」
生徒役+音響照明担当の川本が自信満々に言った。
文化祭のポスターはすでに出来上がっていた。
1年の稲森のイラストが可愛らしく描かれている。
そこに、
『今、新たな物語の1ページが開かれる。幽霊女子生徒と男子生徒の純愛怪談ストーリー』
・・・間違ってないけど、怖いのかなんなのかちょっとわかんなくなってるぞ。
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