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文化祭前日
あっというまに文化祭が明日にせまっていた。
自分たちのクラスの準備に追われながら、
演劇部の練習。
こいつらはよく頑張った。
「おーい、差し入れだ。」
「わー宮もんありがとー!」
俺は飲み物を差し入れた。
「それ飲んだらみんな帰れよー。柳、戸締り頼んだ。」
「はい。」
俺は、夏目がいないことを不審に思い、探すことにした。
まぁ、思い当るところなんてあそこしかねーんだけど。
俺はあいつと初めて会った屋上にのぼった。
思った通り、あいつはいた。
「夏目。」
『あ、先生。』
「何してるんだ?」
『練習してました。』
少し笑顔がぎこちない気がする。
「緊張してるのか?」
『少し・・・あ、先生練習付き合ってください。ちょうど台本持ってますよね。』
俺は持っている台本を開いた。
「俺、演劇経験ないからな?」
『大丈夫です。』
女子生徒の幽霊と、男子生徒との別れのシーン
『私・・・今日消えてしまうの。』
「そんな・・・」
『私、消える前に伝えたいことがあるの。』
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