人生から気づいた事

ある時代の、ある場所に、私の知人で、
魚星　流（うおぼし　ながれ）という男がいた。

先天的な難病「魚鱗癬（ぎょりんせん）」を生まれつき皮膚に持つ。
噂では200人に1人の割合で発症する難病。

小学低学年の頃、特に体育の授業時、隣のクラスの心無い男児Aが流の皮膚を見る度に、流は「ヒビワレ、ヒビワレ」とからかわれた。

流は悲しい気持ちになった。｛なぜ僕だけこんな皮膚なのか？・・・周りと違う事はいけないことなのか？｝と思った。

小学高学年の頃、同級生Bの家に遊びに行った時、Bは黙って流の腕の魚鱗癬を爪で引っかき始めた。流はされるがまま、茫然自失。

中学の頃、サッカー部の先輩Cから「おまえの皮膚、どうしたんだ？」と言い出したので、他の先輩Dが「おい、そういう事はあまり言うな」と言い、すると先輩Cは・・・