脳内コミュニケーションシステム上の一やりとり

3/5
前へ
/9ページ
次へ
 「わたしは、もう傷つくのが嫌なのです。他の人間がこわいの。 あの人たち、わたしを見つけては、かげでこそこそと蔑んでいるんだわ。」 (あー、こんばんは、こんばんは。ユーM子さん。 そんな心配しなくていいですよ。 ぼくたちは小さな魂の寄せ集めの人間よりも、大きく魂を震わせた、熱帯雨林に住む毒を持つけれどもきれいな七色の輝きを放つ小さな蟻たちや、深海を泳ぐ触手でなんでも引きづりこんでしまうけれども青色の墨を使ってきように画を描く大きな烏賊たちのような大小さまざまな生物の存在を知っているのです。 ぶぶ…ぶ…。 ああ、脳波回線が混線しているようです。今日はもう無理ですね。おやすみなさ…。)
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加