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正論すぎて、言葉が詰まる。
若頭さんを見ると、目をキラキラさせていた。
「そうしましょう!」
「でも、ご迷惑じゃ……」
「迷惑なもんですか!……あなたが傍にいてさえいれば、それでいいんです!」
若頭さんは、ぎゅーっと私を抱きしめた。その力が強すぎて、息が詰まった。若頭さんはそのまま、二人に指示を飛ばす。
「仙道は、離れをプリンスが快適に過ごすことができるよう改築の用意を進めてください。しばらくは客間に過ごしてもらいましょう……あ、ご自宅から必要なものがあれば取ってくるように連絡を……家具そのまま持ってきた方が早いか」
「じゃあ、部屋丸ごと持ってきますわ」
「ミキ、お前は彼女の世話を頼む。……貴女も、あればすぐにミキにご相談ください」
「承知!」
「は、はい……」
若頭さんの勢いと、息苦しさと……目まぐるしく起きた今日の出来事が一気に積み重なり……きゅーっと私はその場に崩れ落ちていった。
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