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ハルキさんはニコニコとユウスケ君に連れられてくると、
タカシさんの腕の中に収まって、くたりと寄りかかる。
結構酔ってる。
私が、ハルキさん、大丈夫?と思うと、ユウスケ君と、タカシさんが口喧嘩を始めた。
「だから、デュエットは止めろって言ってるだろ。」とタカシさんが不機嫌な声を出す。
「僕はこの場に合う曲を選んだだけだ。」とユウスケ君がタカシさんを睨む。
「人の妻を見つめるな。」とタカシさんが言い、
「あんたと会う前からハルは僕の大事なオンナだ。」と言い返す。
まあまあ、と永野さんと、秋太さんが間に入る。
「俺たちのお祝いの席ですから。仲良くしてね。」
とサトシが笑うと、ユウスケ君がカウンターに戻って行った。
「2人とも大丈夫?」と私がサトシに聞くと
「あの2人のコミュニケーションだよ。気にしないで。
ユウスケ君とハルキさんは双子みたいに育ったんだ。
お互いに大切に思ってた。でも、家族って言う愛情だった。
ハルキさんは兄貴を選んだんだ。半年かかったけどね。
アニキにしては、ものすごく慎重に、大人しく待ったよ。
今ではユウスケ君にも8歳年下の彼女がいるしね。
ユウスケ君と兄貴はあれでも仲がいいんだよ。
本人達は認めないけど。」とクスクス笑う。
なるほど、ユウスケ君の人のオンナに手を出すって言う発言は
ハルキさんの事だったのか。
と納得する。
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