第8章-兄弟愛と散った紅葉-

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2人は病室に入っていくノゾムを角から覗いていた。 「おい!入ってったぞ!」 「こら!君達!何をしている!」 「わぁぁぁ!」 2人は声を揃えて驚いた。 振り向くと医者が立っていた。 「受付はしたのか?」 「いや...。」 「怪しいな。城宮高校の生徒だな!」 「えっと、これに深い理由が!」 2人が医者に必死に言い訳を考えようと慌てていると 「こら。」 2人の肩をノゾムが掴んだ。 「ノゾム!」 「お医者さん、すいません。この2人、オレの連れで弟の面会に来たんですよ。」 ノゾムはサラッと言い訳をした。 「そうだったのか。じゃあ2人とも受付しておいで。」 そう言うと医者は去って行った。 「ありがとう!助かったよ!ノゾム!」 「お前ら...尾行には全然向いてないな。」 ノゾムが呆れた顔をして言った。
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