第8章-兄弟愛と散った紅葉-

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尾行がばれた2人はノゾムに病院の屋上に呼び出された。 「何してんだよ。お前ら。」 ノゾムが2人に問いかけた。 「何って...お前のことが心配だったからに決まってるじゃないか!」 ヤマトが即答した。 「仲間...だからか?」 ノゾムは力なく再び問いかける。 「仲間...だからだ!」 アキラはノゾムを真っ直ぐ見つめて言った。 「はは...心強いよ。ありがとう。」 「一体何があった?話してくれないか?」 アキラはノゾムに問いかけた。 「入院してるのは、オレの弟。ススムだ。」 ノゾムはどこか辛そうな表情で話を切り出した。 「あいつさ、昔っから身体弱かったんだけどさ、結構重い病気でさ。」
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