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タカシはアキラの話を聞き終えると同時にピザを食べ終わった。
「そうだったのか。それは難しい問題かもしれんな。だが、何にしても一番辛いのはあいつだ。強いて言えば、あいつ自身の問題だ。あいつにとってはいい機会なのかもしれないな。」
「どういうことだよ。」
「あいつの為にオレ様が行動したとしても、弟の病気が治ることには繋がらないだろう。だからしてやれることがあるとすれば、仲間としてノゾムを陰ながら支えてやることだけなんだ。」
「まぁ、それは分かってるんだけどさ...。」
「あいつが弟に寄り添って、気づいてくれたらいいんだけどな...。」
タカシは意味深な一言を呟いた。
「ん?なんだって?」
上手く聞き取れなかったアキラは聞き返す。
「さぁな。オレ様は業務に戻る!頼んだぞ。」
そう言うとタカシは屋上を去って行った。
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