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「ススム。寝ちゃったのか。」
ノゾムが病室へ戻るとススムはスヤスヤと眠っていた。
「今日は...帰るから。また、明日。」
ノゾムが病室を去ろうとすると
「...お兄ちゃん。ありがとう。」
ススムの声に振り返るとそれはどうやら寝言のようだった。
ノゾムの中からぶわっと涙が込み上げてくる。
「ばか...オレはお前に...何もしてやれてない...。」
ノゾムは病院から出るとそこには夢幻部メンバー全員が揃って立っていた。
「お前ら...。」
ノゾムは呟いた。
「オレとヤマトと2人で来てたんだけどさ...オレたち、この4人に尾行されてたみたいで...スパイ失格だな。」
アキラは照れくさそうに笑った。
部員が横一列に並んでいる中、タカシがずいっと1人、前へ出て言った。
「場所を変えよう。」
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