音

LINE

「今までお前に使ってきたぶんを呑み代でチャラにしてもらおうと思ってさ」

「私達、付き合ってた振りみたいなものだったよね？手も繋いだこともないし、一緒にいたのも車の中とか店だけで……最後は私がお金払って同伴のふりしたり……」

「その分お前に入るだろ？沢山人も連れていったし、損はしてないよね？」

「話にならない。ここのツケ、あなた払いにしてもらってるから！　他のところも回るからもう私の名前で飲まないで。関係ない人なんだから」

　話が終わったママを待ち、「穂乃果ちゃんが払わなくていいって。ほかのお店もこのまま行きましょう」と言ってくれ、確認が取れているお店には理解してもらい、頭を下げて帰宅する。