すべてはメールから始まった

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 もうやめてええ。そんなあからさまにぱあって明るい表情にならないで。すごい罪悪感感じるから。もう俺どうしたらいいの?  答えなど出るはずもなく、もうそのことを忘れたことにして午前中はクラスの手伝いに尽力した。そして午後になった。  やばい。なんも考えてないどーすんだおい。とりあえず廊下でてどっかに身を潜めるか。  廊下に出ると水瀬も一緒に出てきた。  「一緒に回ってくれる?」  さらにそこへ、しびれを切らした桜木もやってくる。  「ちょっとセンパイ、連絡来ないから来ちゃったんですけど。あ、昨日言ってた今日だけの限定ってこれですよ!」  とか何とか言ってメイド服を着た桜木はくるりと回って見せつけ「どうですかー?」って。  ぬわああああ。これどーすんの?俺、やばくない?  「昨日?どーいうこと?私と回ってくれない?」  「センパイ、この人と回るんですか?私と回りますか?」  「「どっちと、回るの?」」  ああああああ。もおおおおおお。  俺は意識が朦朧としてきて視界が真っ暗になった。  「はっ」  ガバリと起き上がる。カーテンの隙間から差し込む朝日がまぶしい。朝だ。  「ということは、夢?夢か!?そうだよな。俺があんな女子二人に言い寄られるわけがねーって」  うんうん。と頷き、現実じゃないことにほっとしたのも束の間、手に握りしめているスマホに気が付いた。・・・・・・まさか。すぐさまスマホの電源をONにしてメールフォルダを開くとそこには二人の名前、二人からのお誘いメール。  「・・・・・・俺、どーすりゃいいの?」    俺は、どちらを選ぶべきか・・・・・・。
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