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あたしはワザと彼の教室前の廊下を通る。
何時もの様に男達の目線を感じる。
だけどあたしは五位先輩にだけ視線を返す。
先輩は視線に目をを背けたりしない、お互い心を見透かした様に視線で語るの。
貴方が欲しい。
あたしは美術部に入部していたから、早速部の先輩から五位先輩を紹介された。
なんて用意周到! なんて手が早いの!?
そして彼は言ったわ。
「君の噂は聞いていたよ、でもそのずっと以前から僕は君だけを見ていたんだ」
見込んだとおり! この男なら必ずあたしをこの泥沼から救ってくれる。
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