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「『もうすぐ、食いつかれるから!!』っておかしいでしょ!!」
そんな合図がありますか。
「はい、いち、に、の、さん!」
と、私の声には耳をかさず。かなり、気怠い感じで、カウントアッブする。そんな気怠いカウントアップするひと初めて見たわ!!正しくは見たんじゃなくて聞いたんだけど。
その言葉に合わせて、左側にピョンと、跳ぶ私!!
どうよ!ライオン!!わたしの軽やかなジャンプは!!
「よし、悪くない。並走できた。そのまま走り続けろヤギ!!」
いちいち、命令口調がきになるけれどもそんなこと気にしている場合じゃない!私は全速力で走り続ける。
「よし、いまだ、いけヘビ!!」
「はいはい?!」
と軽い感じで返事をするヘビくん。
一瞬助走をするように、引いて、一気に、チーターのところに飛びかかる。実はそれは私には見えていないのだけど、尻尾の反動で、そうなのだろうな、と感じた。
「おー!!ナイス!!」と一部始終見ていたライオンが、その戦いを見て、そう言った。
「蛇毒 - ポイズン」の威力見せてもらおう。
と、私が、隣を見た時にはもう、チーターはいなかった。
「あれ?チーターがいない!」と私が叫ぶ。
「うしろ、うしろ!」とライオンが私に言う。
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