20人が本棚に入れています
本棚に追加
と、私は聞いた。私達に選択しなんてあるのかしら?かかる火の粉をひたすら払う。しばらくはそういう感じになるんじゃないのかしら。
「ひたすら、襲いかかってくる敵を倒していくのか?」
と、ライオンが聞く。
彼は彼でなんとなく合理主義っぽい。
「うーん、そうね」
と私は考える。
「そもそも、キマイラって何をすればいいのかしら。勇者だったら、魔王を倒せばいいのだろうけど」
と、考えてみた。モンスターって普段何をしてるんだろう。
「なるほど、魔王に謁見して、四天王とかに入れてもらうとか?」
と、ヘビくんが、アイデアを出す。
その辺りが現実的なラインかな、と、思った。
四天王とかなかなか、かっこいい感じがする。
キマイラはそのポジションにいても全然おかしないポジションだ。
「なるほど、立身出世ね。志の高い男の人はきらいじゃないわ」
と、私は、自分の考えを口にした。
「いや、お前の趣味はどうでもいい!」
と、ライオンがばっさり言った。ひどいわ。
「ぐぬぬ。」
と私口に出してしまった。
そう言われるとそうかもしれない。
「じゃあ、あなた達はどうしたいのよ?」
と私が二人に聞いた。
「そうだねー、せっかくだから、四天王とかじゃなくて、魔王になろうよ。」とヘビくんが言った。
「えええええええぇぇぇぇぇ!!魔王!?!?」
と私は驚く。
「それまた随分志が高いわね」
「悪くないな。」
最初のコメントを投稿しよう!