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「立身出世を諦めて、地元で楽しく暮らす。という選択肢を選べば違うのかもしれないけど、強くなって、魔王を目指す。という目的になると、やることは勇者と変わらないんだわ」
「うん、なにか業のようなものを感じるね」
と、ヘビくんは笑った。
「魔王になったら政治活動が待ってるのかもしれないしね」
と、へびくんが続けた。へびくんは異世界小説にも詳しい感じだった。ソシャゲに異世界小説にといろいろ精通してるっぽい。多分人気の動画とかにも詳しいだろう。そして、多分、全然オタクよりじゃない、クラブ?踊る方のあれ。とかにも精通してるのだろう。今の時代にいろんな人と仲良くするのって、多分、そういうことだ。
「NAISEIってやつね!!聞いたことあるわ!」
と私は言う。お兄ちゃんがそういうのがいろいろ好きで、本棚にはぎっしり埋まっている。細かい違いがたくさんあるんだ、といつも説教されのだ。
「結局、根っこで繋がってるのかもしれないわね!」
と、私は思った。
「お前らいったい、何の話をしてるんだ?」
とライオンが気だるそうに言った。
「ごめんごめん、マニアックな話になってきちゃった。最近小説とかだと、異世界ものが流行ってるんだよ、異世界で無双したり、スローライフを楽しんだり、モンスターに転生したり」とヘビ君が言った。
「まったく何を言っているのかわかんねえな!!」
とライオンが言った。
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