20人が本棚に入れています
本棚に追加
第八話『しゃべる』
今後どうするかという話をしている、私達チーマキマイラ。
「喋れるモンスターを探すとか?」
サブカルチャーに詳しくないライオンが直感的にそう思ったのだろう。
ぼそりと言った。
「それだ!」
「それだ!」
私とへびくんは同意した。
「ライオンっち、それはかなりいい案だよ!」とへびくんが乗り出して、ライオンの意見を褒める。
「そうなのか?」
ゲームなどをやらないのか、イマイチシステムが分からないという表情をしているライオン。このシステム難しいよね?。少し変わってる。
「喋れるモンスターっているのか?」
と根本的質問をするライオン。
モンスターがペラペラ人語をしゃべらない方が一般的かな。
「いるだろうね」
と、へびくんが言った。
何か確信があったのだろう、即答に近いタイミングでへびくんは答えていた。
「なんで分かるんだ?そういうもんなのか?」
とライオンが聞く。
「ああ、それは簡単だよ!僕達が喋ってるから」
とニッコリ笑いながら、へびくんは言った!
もちろんチロチロと舌は出ている。
それがチャーミングに見えてくるのが不思議なところだ。
「あ、ほんとだな」
とライオンが驚く。
そう私たちは来てからずっと喋っている。
最初のコメントを投稿しよう!