20人が本棚に入れています
本棚に追加
「『イヤなんだけど』じゃないわよ!!」
と私は、やる気のなさそうな、ライオンに言った。
やる気なさそうだけど、実は最後は頑張るイケメンであることを祈る。
「あなた、火を吹けるはずだから、パパっと吹いて倒しちゃって!!」
と私は作戦を説明する。
そう、ライオンが火を吹いて、一撃で倒す作戦だ!
それなら、簡単!
「いやいや、火とか吹けないって、ライオンだよ?俺?そういう機能ないから!」
とライオンは自分の能力を説明する。
ライオンもライオンで現状がなかなか分かってないっぽい。
みんな、この世界でのことは、これから試していくしかない。
「いや!!あるから、ただのライオンじゃなくて、キマイラだから!!」
と説明する私。キマイラだからできる!って説明凄いな、と自分でも思う。
「とりあえず吹いてみて!軽くでいいから、軽くで」
と、最初はあくまで簡単に、徐々にハードル上げていきましょうの精神で、レベルアッブをしていくのだ。大人の階段ではなく、キマイラの階段を順番に上がっていくのだ。
「どう吹けばいいんだよ?」
と、ライオンはまた気だるそうに言った。
確かにどうすればいいかわからないわ。
こういうのは気合じゃないかしら気合。
念ずれば通ずる物だわ。
最初のコメントを投稿しよう!