第一話『転生したらヤギでした』

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「『イヤなんだけど』じゃないわよ!!」 と私は、やる気のなさそうな、ライオンに言った。 やる気なさそうだけど、実は最後は頑張るイケメンであることを祈る。 「あなた、火を吹けるはずだから、パパっと吹いて倒しちゃって!!」 と私は作戦を説明する。 そう、ライオンが火を吹いて、一撃で倒す作戦だ! それなら、簡単! 「いやいや、火とか吹けないって、ライオンだよ?俺?そういう機能ないから!」 とライオンは自分の能力を説明する。 ライオンもライオンで現状がなかなか分かってないっぽい。 みんな、この世界でのことは、これから試していくしかない。 「いや!!あるから、ただのライオンじゃなくて、キマイラだから!!」 と説明する私。キマイラだからできる!って説明凄いな、と自分でも思う。 「とりあえず吹いてみて!軽くでいいから、軽くで」 と、最初はあくまで簡単に、徐々にハードル上げていきましょうの精神で、レベルアッブをしていくのだ。大人の階段ではなく、キマイラの階段を順番に上がっていくのだ。 「どう吹けばいいんだよ?」 と、ライオンはまた気だるそうに言った。 確かにどうすればいいかわからないわ。 こういうのは気合じゃないかしら気合。 念ずれば通ずる物だわ。     
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