第一話『転生したらヤギでした』

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「念じて吹くのよ、炎でろ?って」 と私は説明した。 もちろん私にも分からないけれど 何も試さないで死ぬよりずっといい。 「そんなんで出るのかよ?まぁ、一回試してみるか。」 と、しぶしぶながら、ライオン氏はやってくれることにしたらしい。なんだかんだあったが、やってくれるなら心強い。 「ふぅ?」とライオンが軽く息を吹いた。 確かにそんなんで、出るのかなぁ、と思うような軽い息だった。 ところがそれで正解だったらしい。 そう、ライオンが炎を吹いた。 辺りが火事になった。
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