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「はる君。ちょっと話したいから、二人になれないかな?」
ひとしきり屋台を周り、遊び尽くした頃に皐月が春斗を誘った。
「話?なに?」
春斗の態度を見たあおいが、慌てて助け船を出す。
「うんうん!ほら、春。行っておいでよ。私、諒太君と待ってるから」
「急がなくて良いよ。花火もまだ時間あるし」
諒太も後に続く。
「何なんだっての。まぁ良いけど」
相変わらずめんどくさそうな態度の春斗を、諒太と共に見送る。
春斗には聞こえないように、皐月が小さな声で「ありがとう」と言った。
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