恋に恋する16歳

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「おい、何やってんだおっさん」 ドカッ 戻ってきた春斗は、おじさんの胸ぐらを掴んで思い切り1発殴った。 「お・・・王子様?」 さっきまであんなに怖いと思っていた春斗が、突然キラキラを帯びている様に見えた。 「は?!なに言ってんだよこんな時に!ほら、行くぞ」 春斗は倒れた痴漢男の襟首を掴んで交番に行ってしまった。 その後ろ姿が、最早王子様にしか見えなかった。 その時は。 その時はそう見えたのだ。 その時だけは。
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