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宇「本日はありがとうございました!また明日からもよろしくお願いします!」
彼女はそう言い残し、帰っていく。
宇「あ、西島さん!私、西島さんの作る曲とっても好きなんです!」
そう無邪気な笑顔で言う彼女。
君はまた一つ嘘をつく。
だけど僕は臆病で、ただ君の声に応えることしかできない。
西「本当ですか、嬉しいです。これからもぜひ聞いてくださいね?」
宇「はいっ!では、失礼します!また、明日!」
そんなに笑わないで
心がぎゅっと苦しくなる
なぜ彼女に心惹かれるのか、自分でもわからない。
だけど、彼女のことをもっと知りたいって思う。
彼女の近くに、すぐそばに、隣に。
西「あのっ…」
宇「はい?」
神様、もう少しだけ僕に勇気をください。
心の中でそう願う。
だけど、勇気なんて自分次第で勝手に出てくるものであって、神様なんているはずなくて。
西「い、いえ…。また、明日。」
またひとつ、僕は君を手放してしまう。
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